日本体育学会の活動内容・・・学問研究の諸成果を発表など・・・の一例として、日本体育学会の主催大会(年に一度行われています)についてお伝えします。

2011年は鹿屋体育大学にて行われる第62回大会は、9月25日(日)~ 27日(火)開催される大会です。講演テーマは「動ける日本人育成をめざして~する・みる・ささえる~」を予定しています。当日はこのテーマを受け、研究諸成果が発表されます。

大国路線を歩む日本は「○○立国」という表現を使い、そのフォーマットで日本を表現しますと「体育立国、日本」となります。

小国であっても侮れない国家を目指すスカンジナビア三国(たとえばフィンランド)では、国民一人ひとりの人生を充実させるための社会福祉を考えています。現在の日本では前者と後者双方を要素に持つ考えが主流となっています。個は全体のために、全体は個のためにあるというシステム指向の考え方に支えられたこれらの考えは、個(自我)の時代に人類が進む正しい小径を、まだ途上にいてゴールを目指していると言い換えることができるのではないかと思います。

運動不足解消の取り組みは、物心あわせた正しい発展の目的としても、また、社会健全な発展の契機ともなり得ます。ひたすら物質的繁栄の道を走ってきた日本は、戦後の貧しさ、戦争の悲惨さを出発点にした発展を遂げてきました。日本は改造され、また、歴史に支えられた心の美しさを保ち続け、諸問題を解決しつつ今日に至りました。走り続けた日本は日米欧の三軸の一角をなす大発展を遂げる奇跡の復興を成し遂げたのでした。

さて、走ることができなかった人たちも日本にはいます。国全体の目指す方向や国際社会の発展は、同時に様々な宿題を残しつつ今日まで残されたものも多くあります。日本においては近年、変化の激しい時代の渦中にいます。そしていままで見過ごしてきた問題に目を向けて新たな進歩の可能性を見出そうとしています。手足を伸ばせるだけ伸ばし鍛える「強くなければならない」というスタンスよりも、「伸ばしたら縮め、縮めたら今度は伸ばす」という日本の文化の長所を活かす方向性が注目され、いよいよ大きなうねりとなってきました。

日本体育学会の2011年大会の主テーマにある「動ける日本人」とは、明治時代以来アジアの中でいち早く西洋的発展を遂げた日本が、新しい日本を探し始めたこの時期にあって、大きな寄与をすることを期待されているのです。日本体育学会・アダプティッド体育分科会は、日本体育学会の諸専門分科会の垣根を超え、大きな社会的目標・障がい者スポーツの興隆に向けて結成された研究団体です。